Coffee Break
異説潰瘍学(1) 潰瘍瘢痕は治療の対象か
五ノ井 哲朗
1
1福島県立本宮病院
pp.236
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107922
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潰瘍が治った後,再発を防止するために,何がしかの期間維持療法をする.薬の使い方,治療期間,効果の評価などについて問題があるとしても,維持療法をすること自体は目下の臨床の常識と言ってよかろう.
ところで,たまたま発見された潰瘍瘢痕は治療の対象であろうか.例えば,集団検診の要精検例などで,たまたま発見した潰瘍瘢痕を治療の対象とするだろうか.筆者も含めて,答はおおかた“No”であろう.
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