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書評「Cholangiography and Pancreatography」
亀田 治男
1
1東京慈恵会医科大学
pp.1369
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107529
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近年,胆道疾患・膵疾患の研究,診療は目ざましく発展した.なかでも,まず第1にあげられるのが,経皮的経肝性胆道造影法(PTC)や内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP)など,直接的胆道造影法の応用とその普及である.
胆道疾患の診断には経口的,静注法などの排泄性胆囊造影法が広く用いられているが,これらの方法の最大の欠点は,病変が存在するときにしばしば胆囊が造影されないこと,また黄疸の診断に役立たないことにあった.しかし,直接胆道造影法の応用によって,多くの胆道・膵疾患,とくに閉塞性黄疸症例からも重要な診断根拠が得られるようになった.
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