Japanese
English
今月の主題 胃癌の発育経過
主題症例
B.胃癌の発育経過(時間的要素を中心として)
1)長期間著しい変化を示さなかった症例
Case 22 長期間著しい変化を示さなかった隆起性病変例
B. Macroscopic changes of gastric cancer (centering on chronologic factors)―1) Cases showing no striking changes for a long time (cases 22)
竹添 和英
1
K. Takezoe
1
1青山病院外科
pp.52-53
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107187
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患 者:永○は○ 初診時75歳 女
主 訴:胃部不快感
初回内視鏡所見:Fig. 1aの如く,胃体下部から前庭部に,山田ⅠないしⅡ型の隆起性病変が約7コ多発しており,周囲粘膜は萎縮性で,胃小区は粗大である.これら隆起性病変のうち,幽門前庭部大彎にある最大のもの(約2.5×1.5cmと推定)は,亜有茎で表面像が他と異なっている.長形の隆起は,くびれによって大小2つに分けられ,口側の部分はむしろ蒼白,幽門側の部分は軽い発赤を示し,それぞれの表面は結節状の凹凸を呈している.びらん性変化などは認められない(Fig. 1b).
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