Japanese
English
今月の主題 胃癌の発育経過
主題症例
A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として)
2)陥凹型胃癌の発育経過
Case 21 癌巣中の消化性潰瘍が治癒し,Linitis plastica型胃癌巣へと進展した1例
A. Macroscopic changes of gastric cancer (centering on morphologic changes)―2) Macroscopic changes of depressed type gastric cancer (cases 21)
八尾 恒良
1
,
渡辺 英伸
2
T. Yao
1
1九州大学医学部第2内科
2九州大学医学部第2病理
pp.50-51
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107186
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
患 者:本○浅○ 65歳 男
本例は悪性の疑診をおかれながら胃潰瘍として加療され,1年6カ月後,典型的なlinitis plastica型癌巣と進展し切除された症例である.その検査回数,潰瘍の状態などをTable 1に示した.
客観資料の呈示:初診時1971年5月(術前1年6カ月)のX線所見(Fig. 1,2):噴門直下後壁に大きなニッシェを認める.充盈像における潰瘍周辺の状態は,Schwellungshofとやや異なり,むしろSchattendefektの様相を示している.二重造影像ではバリウムの付着が悪いが,大彎側に肥厚蛇行する皺襞をみる.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.