学会印象記
第21回 日本消化器病学会・第17回日本消化器内視鏡学会・第17回 日本胃集団検診学会 合同秋季大会 印象記
竹本 忠良
1
,
榊 信広
1
,
加藤 洋
2
,
小林 茂雄
3
,
飯田 三雄
4
1山口大学医学部第1内科
2癌研病理
3順天堂大学消化器内科
4九州大学医学部第2内科
pp.104-106
発行日 1980年1月25日
Published Date 1980/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106691
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気障ないい方だが,L. Mumford流にいえば,学会の会長というものは学会の「より一層高次の誕生の助産婦」でなければならない.
第21回日本消化器病学会秋季大会(会長中村卓次教授),第17回日本消化器内視鏡学会秋季大会(会長小林節雄教授)および第17回日本胃集団検診学会秋季大会(会長三輪潔院長)の合同学会は,10月15日から17日まで群馬県前橋市で開催された.この3日間でシンポジウムから一般演題まで約700題という膨大な数の発表がきわめて円滑に行われたのであるから,学会運営のお手並みはまことに見事であったと文句なく敬意を表する.まさに,前述の名助産婦ぶりを発揮され,明日の消化器病学への着実なあしがためをされたわけである.ただ3学会合同秋季大会とはいえ,胃集検学会だけは.一般演題が9題にすぎず心を痛める.この学の会長を経験したこともある筆者としてはたいへん淋しい思いがする.なんとか再び活力を入れる学会改組は急務であろうし,すでにその重要な徴候の持続は数年来のことである.
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