Coffee Break
超音波内視鏡診断学讃歌
多田 正大
1
1京都第一赤十字病院第2内科
pp.76
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106682
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消化管腫瘍の性状や深達度診断に超音波内視鏡検査法(EUS)が有効であることは言うまでもない.特に粘膜下に拡がる病変の診断に対するEUSの威力には脱帽せざるをえないし,われわれが永年にわたって培ってきたX線や内視鏡診断基準を簡単に凌駕するものであり,その出現には脅威すら覚える.
EUS器械も開発初期のものと比べると格段に向上しており,画質の向上も著しい.それでもまだ解像力には不満が残るし,器械も大きく重く,長時間検査するには大変な体力と根気が必要である.改良すべき点は少なくない.それでも若い消化器科医は新しい画像検査法を見事に修得しており,積極的に臨床検査に導入しようとする姿勢には共感を覚える.
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