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海外文献紹介「食道癌の超音波内視鏡検査とCT:新TNM分類と比較した術前分類」
中村 常哉
1
1愛知県がんセンター消化器内科
pp.1149
発行日 1989年10月25日
Published Date 1989/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106590
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Endosonography and computed tomography of esophageal carcinoma: Preoperative classification compared to the new (1987) TNM system: Tio TL, et al (Gastroenterology 96: 1478-1486, 1989)
超音波内視鏡検査(以下ES)とCTが74例の食道癌の患者に術前に施行された.その結果は新しいTNM分類に従って切除標本の組織学的所見と比較された.ESによる深達度診断は食道壁の低エコーの腫瘤と層構造の関係,周囲臓器への浸潤の有無から判定され,リンパ節の評価は低エコーの腫瘤ではっきりとした輪郭を持つリンパ節は悪性と,高エコーで不明瞭な境界を持つものは良性とされた.CTでの深達度診断は壁肥厚の程度と周囲臓器への浸潤の有無で,リンパ節転移の判定は1cm以下のリンパ節は正常,1cmより大きいリンパ節は転移ありとされた.
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