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特集 甲状腺腫瘍の診療最前線
《診断法の最近の動向》
分化癌のTNM分類
TNM classification of differentiated thyroid cancer
小野田 尚佳
1
,
野田 諭
1
,
石原 沙江
1
,
柏木 伸一郎
1
,
高島 勉
1
,
大平 雅一
1
Naoyoshi Onoda
1
,
Satoru Noda
1
,
Sae Ishihara
1
1大阪市立大学大学院乳腺・内分泌外科
pp.516-520
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202114
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POINT
●UICC第8版と甲状腺癌取扱い規約第7版の分類との差異が生じている。
●UICC第8版のTNM分類では,甲状腺周囲脂肪組織までの軽微な浸潤はT3に分類しない。
●UICC第8版の病期分類では,年齢区分が引き上げられ,45歳以上55歳未満のⅡ〜Ⅳ期がⅠ〜Ⅱ期にダウンステージされた。55歳以上でもT2N0がⅠ期に,T3やN1がⅡ期に,T4aがⅢ期に,T4bがⅣA期に,M1がⅣB期にダウンステージされた。
●UICC第7版に比較して第8版の病期分類は,疾患特異的生命予後をよりよく反映する。
●TNM分類,予後不良因子,ガイドラインのそれぞれについて,意義を理解した使い分けが必要である。
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