学会印象記
第44回日本消化器内視鏡学会総会
斎藤 征史
1
1県立がんセンター新潟病院内科
pp.101-102
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106004
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第44回日本消化器内視鏡学会総会は10月29日から10月31日までの3日間,日本医科大学内視鏡科・大島博教授を会長として東京の国立教育会館を中心に開催された.第1日目は雨混じりの寒い日であったが,会場は多数の会員であふれ熱気に満ちており,その後の天候の回復と共にあっと言う問に過ぎた3日間であった.
今回の学会の特徴は会場を9会場と少なくし,昼休みの1時間を除いてびっしりと講演が聞けるようにコンパクトにしてあったことと,要望演題を設けたことである.要望演題は1.Barrett食道の診断と経過,2.胃液分泌と生検材料,3.プロトンポンプ阻害剤は消化性潰瘍の自然史を変えうるか,4.胃静脈瘤硬化療法,5.内視鏡下超音波miniature probeの有用性,6.消化管カルチノイドの基礎と臨床,7.腹腔鏡を用いた新しい診断治療手技,の7題で,最近注目を浴びている演題ばかりですばらしい企画であった.
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