Japanese
English
今月の症例
2.非特異性多発性小腸潰瘍症の1例
II. Nonspecific Multiple Ulcer of the Small Intestine, Report of a Case
小林 清典
1
,
五十嵐 正広
1
,
勝又 伴栄
1
,
西元寺 克禮
1
Kiyonori Kobayashi
1
1北里大学東病院消化器内科
pp.868-870
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105872
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〔患者〕29歳,女性.18歳時に健診で貧血を指摘され当院血液内科で鉄剤投与を受けており,同時期から臍周囲に鈍痛を自覚していた.1986年4月に貧血の増強を認めたため精査目的で入院.便潜血反応陽性のため胃,大腸の検索を行ったが著変なし.蛋白漏出試験が陽性であり,小腸病変の存在を疑い同年5月当科紹介となる.既往歴や家族歴に特記すべきことはないが,両親がいとこ同士の結婚である.
身体所見では眼瞼結膜に貧血,収縮期心雑音を聴取.検査所見では便潜血反応陽性,鉄欠乏性貧血,低蛋白血症を認めた(Table 1).
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