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書評「初期プライマリケア研修―初期臨床研修の活用法と臨床的見識について」
松村 理司
1
1市立舞鶴市民病院
pp.484
発行日 1994年4月25日
Published Date 1994/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105784
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この本の執筆者である4人の若手医師たちとは,実は少しばかり面識がある.昨年6月に東京で「新しい医師卒後研修への挑戦」というシンポジウムが開かれ,私もシンポジストの1人として参加した.その仕掛人が,“21世紀の医療をつくる若手医師の会”に集うこれら4人の若手医師たちだった.その数か月前にはそろって私に会いに京都まで来られ,熱っぽい会話を交したのも懐しい.かく言う私も,中年医師ながら,この会に入会してもう何年にもなる.
そのシンポジウムでの日野原重明先生の特別講演は,ど迫力の連続だった.のっけから,“初期研修のほとんどが行われている大学病院には,良い臨床家を育てるという情熱が基本的にはない.”とぶちあげられたのだ.おかげで,前座のシンポジウムは吹っ飛んでしまった!(他の三人のシンポジストの先生方,ごめんなさい.)
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