特集 早期食道癌1995
主題
Ⅰ.診断
2.X線検査による精密診断
a) 造影手技(2)
加藤 久人
1
,
白壁 彦夫
1
,
藤谷 幹浩
1
,
谷口 鎌一郎
1
,
新津 彰良
1
,
光永 憲央
1
,
小牧 稔之
1
1(財)早期胃がん検診協会
キーワード:
食道X線検査
,
食道粘膜癌
,
深達度検診
Keyword:
食道X線検査
,
食道粘膜癌
,
深達度検診
pp.295-298
発行日 1995年2月26日
Published Date 1995/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105340
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要旨 食道粘膜癌の多くは深達度が病変内で一様でなく,病巣の中央ではm2,m3の深達度を示しても,周囲は浅いm1病変が拡がっていることが多い.したがって,範囲の診断はm1部分の描出であり,この目的を達するには積極的に縦ひだを描出し,ひだの口径不同,中断を描出する空気少量像が適している.また,浸潤の局在診断には粘膜面の凹凸を強調し,隆起と陥凹,周囲の性状を描出する空気中等量像が必要である.更に空気多量像での所見の変化,側面像の所見を加えて深達度診断を行う.このような画像を得るために,症例ごとに病変の正面像と側面像を捉えるように撮影体位を選び,少量から多量まで空気量を変え,症例に合ったバリウムを選択することが重要である.
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