Japanese
English
症例からみた読影と診断の基礎
【Case 15】
Introductory Course for Practical Diagnosis〔Case 15〕
大桑 正名
1
,
藤井 隆広
1
,
陳 勁松
1
,
吉田 茂昭
1
,
高橋 進一郎
2
,
新井 竜夫
2
,
長谷部 孝裕
3
Masana Ohkuwa
1
1国立がんセンター東病院内視鏡部消化器科
2国立がんセンター東病院外科
3国立がんセンター東病院病理
pp.1622-1626
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105250
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〔患 者〕47歳,男性.主訴:下痢.
読影と解説
最終診断:びまん浸潤型大腸癌(“lymphangiosis type”).直腸(Rb)~S状結腸,22.5×8.0cm.低分化腺癌,一部に中分化腺癌を認める.深達度ss,ly3,v2,n4.
1.注腸X線所見(Fig. 1a,b)
直腸(Rb)からS状結腸のlong segmentにわたる管腔の軽度狭小化と辺縁不整像を認める.粘膜面は大小顆粒状で,いわゆる敷石状粘膜を呈している.明らかな潰瘍形成や限局性狭窄は認めない.壁の硬化像は目立たず,収束像や圧排像も認めない.
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