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書評「3D解剖アトラス」
坂井 建雄
1
1順天堂大学医学部
pp.1590
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105242
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解剖学のアトラスで,何とも楽しい本ができたものだと思う.肉眼解剖の様子が,立体写真になって目の前に飛び出してくるのだ.こんなおもしろいものを作ってしまったのは,いったい誰だ,と思わずつぶやいて著者の名前を見たら,あのRohen-横地のアトラスの横地先生だ.
バラバラと頁をめくって,手ごろな頁を開き,じっと眺めていると,解剖写真が飛び出してきて,思わずほほえんでしまう.そんな解剖写真セットが,頭部で10組,頸部で8組,呼吸器2組,心臓7組,腹部5組,骨盤部8組,背面2組,上肢4組,下肢3組,自律神経とリンパ管で3組,合計52組と,盛りだくさんである.そして値段が,税抜きで2,800円と,お手ごろなのもいい.鞄からこの本を取り出して開き,“解剖の写真が飛び出して見えるよ”などと言って素人に見せれば,大いに受けそうだなと,楽しみにしている.
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