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書評「Computed Radiography入門―臨床医に必要な基礎知識」
船曳 孝彦
1
1藤田保健衛生大学外科
pp.779
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104154
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臨床各科のうちで,この20年間で最も進歩の著しかったのは放射線科領域ではなかろうか.CTに始まったコンピューターを駆使してのデジタル画像は,それまで想像しなかったような断面を見ることを可能としてきた.
従来のX線写真で読影していた像をデジタル化し画像処理して,得ようとする所見をいかにクローズアップさせるかというのがComputed Radiography(CR)であろう.われわれ診断に携わってはいても放射線科医でないものとしてはCRの画像で“なるほど,これならよく解る”と納得したり“おっ,ここまで解るぞ”と感心したりすることはあっても,CRによってどのような画像を出したいのか,というよりどのような画像を生むことができるのかという知識も薄く,またその種の本を見ても新しい用語や略語に阻まれ,なかなか身近なものとしえなかったのも事実である.
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