Japanese
English
今月の症例
Crohn病に特異的とされる胃体部病変を認めた1例
Crohn's Disease, Report of a Case
畠山 定宗
1
,
八尾 恒良
1
,
松井 敏幸
1
,
櫻井 俊弘
1
,
竹中 国昭
1
,
岩下 明徳
2
,
竹村 聡
2
Sadamune Hatakeyama
1
1福岡大学筑紫病院消化器科
2福岡大学筑紫病院病理
pp.446-448
発行日 1996年3月25日
Published Date 1996/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104106
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〔患者〕23歳,女性.現病歴:1991年7月(19歳時),下痢,体重減少で発症した.小腸型Crohn病の診断で当科加療されていた.1995年7月ごろから心窩部痛,嘔気が出現したため同年9月受診した.現症では心窩部に軽度の圧痛を有し,血液生化学でCRP(1+),赤沈値37mm/hrと軽度の炎症所見が認められた.同時に上部消化管検査を施行した.
〔胃X線所見〕食道胃接合部を中心として,体部に放射状に拡がるやや腫大した皺襞を,比較的かつ規則的に横切る浅い陥凹を認める.陥凹は小彎側でより明瞭であるが,前後壁,更に穹窿部にも拡がり“クモの巣状”を呈していた(Fig. 1a, b).
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