特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
周堤隆起(Randwall)
西俣 寛人
1
1南風病院
pp.352
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104024
- 有料閲覧
- 文献概要
輪郭の不整な潰瘍を取り囲むように不整な隆起が存在することを言う.上皮性腫瘍で病理組織上sm以深に腫瘍塊が存在し,中心部に癌性潰瘍を形成したときにみられ,特に2型,3型の癌にみられる所見である.例外的には,粘膜下腫瘍に深い潰瘍を伴ったときにRandwallを形成することもある.
良性潰瘍の周囲にみられる隆起は“ulcer mound”と表現され,軟らかく,Randwallとは区別される.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.