特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
巨大ひだ(giant fold,giant ruga)
西元寺 克禮
1
1北里大学内科
pp.345
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104017
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巨大ひだとは,粘膜または粘膜下の要因により,幅広く屈曲蛇行した大脳回転様の外観を呈するひだのことを言う.このひだは病的な用語として使用されることが多く,幽門部では悪性病変が多いと言われている1).
巨大ひだは,X線的には1cm以上の幅を持つ皺襞2),内視鏡的には胃内圧を15mmHg,送気量1,700ml以上によっても皺襞が全く伸展しないものと言われているが3),一般的には十分な空気量を入れても伸展しない皺襞と考えてよい.
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