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書評「上部消化管X線診断ブレイクスルー」
荒木 力
1
1山梨医科大学放射線科
pp.1358
発行日 1998年9月25日
Published Date 1998/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103820
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とかく消化管造影のテキストブックというと,専門家特有の特殊用語というか感性先行型定義不明瞭な業界用語が続出して,初心者には近寄り難い雰囲気があるものが多い.本書も初心者を対象とした上部消化管造影のテキストであるが,違和感のない日本語で書かれており誰でも親しみを持って通読できる本である.これは,著者が画像診断学全般を修得したうえで消化管を専門としているからであろう.私自身も一気に読み切ってしまった.偶々,本教室の研修医が本書を既に購入していたので,彼の読後感想と私自身の感想を以下にまとめた.
(1)立位充盈正面像の読影方法について詳しく記述されている.とかく二重造影にすぐ目が移ってしまいがちであるが,立位充盈正面像の重要性を強調しており,読影の基本姿勢を再認識した.
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