Japanese
English
今月の主題 難治性潰瘍性大腸炎―診断と治療の新知見
ノート
潰瘍性大腸炎におけるnarrow band imaging(NBI)観察
Usefulness of Magnifying Colonoscopy in the Estimation of Resistance for Treatment in Ulcerative Colitis
松本 主之
1
,
工藤 哲司
1
,
中村 昌太郎
1
,
平橋 美奈子
2
,
八尾 隆史
2
,
飯田 三雄
1
Takayuki Matsumoto
1
1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
2九州大学大学院医学研究院形態機能病理学
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
大腸内視鏡
,
narrow band imaging
,
血管透見像
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
大腸内視鏡
,
narrow band imaging
,
血管透見像
pp.1425-1428
発行日 2005年9月25日
Published Date 2005/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100241
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は じ め に
光の深達度はその波長に影響され,短波長の光は浅層で反射されるのに対し,長波長の光は深部に到達する.さらに,体内では組織により光の吸収特性が異なっている.narrow band imaging(以下 NBI)は面順次型内視鏡において,狭帯域の分光特性光を発生する光源で特定の深度と色調を強調するシステムとして開発されたテクノロジーである.
最近,消化管内視鏡用のNBIステムとしてヘモグロビン吸収特性の狭帯域フィルターで構成された光源が開発されている1).このNBI光源は粘膜浅層の血管構築を強調し,上部消化管癌の深達度診断や大腸腫瘍の拾い上げに有用であることが報告されている2)~5).われわれは潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; 以下UC)に対してNBI観察を行う機会を得たので,その使用経験について述べる.
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