消化管病理基礎講座
遺伝子関連の基本的用語
甲斐原 司
1
,
日下 利広
1
,
藤井 茂彦
1
,
川又 均
1
,
上田 善彦
1
,
藤盛 孝博
1
1獨協医科大学人体分子病理
pp.856-862
発行日 2001年5月25日
Published Date 2001/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103240
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基本概念
1.DNA
ほとんどの生物体または細胞内小器官において,遺伝情報を担っている物質.DNAは,ほとんどの場合,二本鎖であり,すべての体細胞の核内に存在している.通常DNAは核内に溶液の形で存在しているが,細胞分裂の際には凝縮し折り畳まれて,染色体という形のはっきりした構造になる.二本鎖DNAは,2つの鎖は反対向きに走り,互いの周りに二重らせんを形成している.一方の鎖の上のプリン塩基はワトソンークリック則(AかTと,GかCと対をつくる)に従って,他方の鎖のピリミジン塩基と特異的に水素結合する.
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