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編集後記
西俣 寛人
pp.948
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103099
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後天性免疫不全症候群(AIDS)がウイルスによる感染症で,世界中に蔓延していくと報道されてほぼ20年になる.
今までは効果的な治療薬がなく不治の病と考えられていたが,最近になって新しい抗ウイルス薬が開発され,AIDSによる死亡者数が減少してきた.早期に診断し加療することが重要となってきた.しかし,大石が述べているように日本の患者,感染者の約6割が関東地方に在住し,AIDS診療に携わる施設に偏りがあり,われわれ地方で診療している者はAIDS患者の臨床経験がなく,HIV感染者を安易に検査しているのではないかという不安があった.HIV抗体検査は患者の同意が必要であり,問診も患者の性生活に関するもので,診療の現場では踏躇しがちである.
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