--------------------
書評「炎症性腸疾患―潰瘍性大腸炎とCrohn病のすべて」
望月 英隆
1
1防衛医科大学校外科学第1講座
pp.856
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103079
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今般,医学書院から,「炎症性腸疾患―潰瘍性大腸炎とCrohn病のすべて」が刊行された.
炎症性腸疾患は着実に増加しつつあるが,御承知のとおり,この疾患単位には多種多様な病態と臨床像を呈する疾患が含まれる.それらの病態が臨床家に理解され,正確な診断がつけられ,適切な治療が行われるようになったのはそれほど遠い過去のことではなく,この点に関して,厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害調査研究班の果たした役割は大きい.一方,この調査研究班は現在も症例の蓄積と周辺領域の研究の進歩を背景に,炎症性腸疾患の病因の究明と治療法の発展に大きく寄与している.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.