特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
各論
US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定
5.回盲部
1)腫瘍
今村 哲理
1
,
栃原 正博
1
,
安保 智典
1
,
黒河 聖
1
,
清水 晴夫
1
,
高橋 宏明
1
,
須賀 俊博
1
,
豊田 成司
1
,
藤永 明
1
,
狩野 吉康
1
,
宮川 宏之
1
,
大村 卓味
1
,
佐藤 隆啓
1
,
長川 達哉
1
,
中馬 誠
1
,
長谷川 貴
2
,
佐藤 利宏
3
,
村岡 俊二
3
1札幌厚生病院消化器科
2札幌厚生病院放射線科
3札幌厚生病院病理科
キーワード:
腫瘍
,
画像診断
,
回盲部
Keyword:
腫瘍
,
画像診断
,
回盲部
pp.381-390
発行日 1999年2月26日
Published Date 1999/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102988
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要旨 回盲部は盲腸・終末部回腸・虫垂から成り,解剖学的差異により診断学的アプローチは若干異なる.盲腸腫瘍に対しては注腸X線検査・大腸内視鏡検査で十分質的診断が可能である.終末部回腸は,時に応じてまた腫瘍の種類により,注腸X線検査時に回腸の所見を得る方法以外に,経口小腸造影法・ゾンデ法・経肛門的回腸造影法・(大腸内視鏡下)選択的逆行性回腸造影法などを行う.虫垂腫瘍は,注腸X線所見・内視鏡所見のみでは診断困難なこともあり,US,CT,MRIも含め総合診断することになる.悪性腫瘍の術後または化学療法の効果判定も含めた経過観察にはUS,CT,MRIの寄与する機会は増してくる.
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