Japanese
English
今月の主題 Ⅱ型早期大腸癌肉眼分類の問題点
主題
早期大腸癌肉眼分類―私の診断基準
Issues in Macroscopic Classification of Early Colorectal Carcinoma: My Criterion in Diagnosis
平田 一郎
1
Ichiro Hirata
1
1大阪医科大学第2内科
pp.23
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102921
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早期大腸癌の肉眼型判定は多くは臨床の時点で求められるので,内視鏡所見重視で行っている.この場合,十分な空気量で腸粘膜を伸展させ,色素内視鏡も加味して判定している.病変部位などの理由で観察条件が悪く十分な内視鏡像を得られないときは,切除標本やルーペ像を参考にすることもある.
早期大腸癌の肉眼分類は,早期胃癌肉眼分類に準じて隆起型(Ⅰ型),表面型(Ⅱ型)に大別される(Fig.1).大腸には消化作用を有する胃液のような存在がないので,深い潰瘍形成を伴う陥凹型(Ⅲ型)は,炎症性腸病変で見られても早期大腸癌では通常認められない.
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