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今月の主題 胃MALTリンパ腫―Helicobacter pylori除菌後の経過
主題
胃MALTリンパ腫のHelicobacter pylori除菌後の経過と治療方針―私はこう考える:白色粘膜の出現およびIgH再構成の変化
Clinical Course and Practical Guideline after Eradication of Helicobacter pylori: My View
浦上 慶仁
1
,
佐野 壽昭
2
Yoshihito Urakami
1
1浦上内科・胃腸クリニック
2徳島大学医学部第1病理
キーワード:
Helicobacter pylori
,
胃MALTリンパ腫
,
除菌療法
,
IgH再構成
,
白色粘膜
Keyword:
Helicobacter pylori
,
胃MALTリンパ腫
,
除菌療法
,
IgH再構成
,
白色粘膜
pp.1416-1420
発行日 1999年10月25日
Published Date 1999/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102848
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はじめに
低悪性度胃MALTリンパ腫(以下,L-MALTリンパ腫)は1983年,Isaacsonらにより提唱された概念である.その後,Helicobacter pylori(以下,H. pylori)との関連が明らかとなり,H. pyloriの感染により胃内にmucosa-associated lymphoid tissue(MALT)が形成され,このMALTからL-MALTリンパ腫に進展するとの考えが報告された.更にWotherspoonらによりH. pyloriの除菌後にL-MALTリンパ腫が消退することが示され,以後,Bayerdörfferら,Roggeroら,齊藤らにより同様の追試が報告され,その有用性が証明された.
今回,筆者らの本症に対する除菌療法の成績を検討し,特に除菌後の白色粘膜の出現およびIgH再構成の経過について報告する.
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