Topics
消化管上皮性腫瘍(gastrointestinal epithelial neoplasia)の新しい国際コンセンサス分類(Vienna classification)
Ronald J. Schlemper
1,11
,
加藤 洋
2
,
Robert H. Riddell
3
,
板橋 正幸
4
,
岩下 明徳
5
,
小池 盛雄
6
,
Georg Oberhuber
7
,
下田 忠和
8
,
Manfred Stolte
9
,
渡辺 英伸
10
1福岡大学筑紫病院消化器科
2癌研究会癌研究所病理部
3Department of Pathology, McMaster University Medical Centre
4茨城県立中央病院県立がんセンター病理科
5福岡大学筑紫病院病理部
6東京都立駒込病院病理科
7Department of Clinical Pathology, University of Vienna
8国立がんセンター中央病院臨床検査部
9Institute of Pathology, Klinikum Bayreuth
10新潟大学医学部第1病理
11福岡大学医学部第1内科
pp.1043-1049
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102787
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
消化管,すなわち食道,胃や大腸における腺腫・異形成と癌の診断基準には,欧米と日本の病理医の間で大きな差が認められていた.このことは,欧米の臨床医や研究者が日本の消化管癌研究(特に早期癌研究)を評価する場合に少なからぬ混乱をもたらしていた.逆に,日本の臨床医や研究者にも混乱を引き起こした.このような状況で,世界中の消化管病理医の間に,消化管の上皮性腫瘍性病変の分類と診断について,コンセンサスを得るべきだという気運が高まった.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.