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書評「若い臨床医のための診療ガイダンス」
三浦 聡雄
1
1みさと健和病院
pp.1296
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102696
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各病院で新人の研修医を迎え,入門のカリキュラムが始まったころ,この時期に活用したくなるような本が出版された.新潟県医師会によるこの本は,簡潔でポイントをついた臨床医の心得集であり,臨床医にとって最も重要な基本的姿勢,心構え,実践的かつ具体的なアドバイスが述べられている.
初めに,今日の医療が組織的集団的な実践であるという認識に立って,先輩や同僚医師,看護婦などコメディカルスタッフとの良好な協力関係をつくることの大切さを述べている.私たちの病院でも,新人医師に院内すべての職場を回って見学・手伝いをさせるようにしている.相手の仕事や発想・行動様式を理解することなしに,良いチームワークを組めるわけがないのである.
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