Japanese
English
初心者講座 胃X線検査のポイント―私の精密検査法
3.前処置の工夫
Detailed Radiological Examination of the Stomach
井田 和徳
1
,
川瀬 光八郎
Kazunori Ida
1
1朝日大学附属村上記念病院
pp.466-467
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102521
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
胃のびらんや微小癌のような小病変,Ⅱbに近い表面所見の乏しい早期癌などをX線で診断するには,粘膜面の微細な凹凸までX線像に描出しなければならない.しかし,胃粘膜の表面は通常厚い粘液層で覆われており,これが造影剤の壁付着性を不均一にし,粘膜の微細凹凸の描出を妨げている.
そこで,われわれは胃色素内視鏡用に開発した粘液除去法の原理を胃X線検査にも応用して,現在ルーチン用と精密検査用の2種類の方法を考案している.それぞれに良好なX線像を得ているので,胃X線検査の前処置として,この粘液溶解法を紹介する(Tabie 1).
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.