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書評「膵疾患アトラス―症例に学ぶ診断・治療の考え方」
大藤 正雄
1
1千葉大学第1内科
pp.408
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102511
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近年,膵臓病の診断と治療には素晴らしい進歩がみられている.
画像や内視鏡による検査法が導入される以前には手探りのような状態で進めていた診断が,今では納得のゆく明白な証拠に基づいて進めることができるようになった.それによって膵疾患の診断体系も改められ,現在,膵疾患の診療は外来の段階でほとんどの診断が確定し,治療を目的として入院する状態に変わってきている.診断に困り,試験開腹によって診断を確定せざるを得なかった苦い経験は最早みられなくなった.
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