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書評「消化器疾患最新の治療2011-2012」
上村 直実
1
1独立行政法人 国立国際医療研究センター・国府台病院
pp.1116
発行日 2011年6月25日
Published Date 2011/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102288
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医療の進歩は目覚ましく,著しい情報社会となった現在,最新の医療情報を正確にかつ迅速に伝達することが重要となっている.『消化器疾患最新の治療』は,2年ごとに執筆者を改めて,消化器疾患の診療に関する最新の情報を提供することを主旨とした書物である.
数多くある消化器関連書のなかでも,本書の大きな特徴は,治療に関する最新の話題を配列して掲載している『巻頭トピックス』であろう.今回は,「生活習慣病との関連に対する消化管吸収抑制薬」,「炎症性腸疾患に対する分子生物薬」,「消化器癌に対する分子標的治療」,「新しい胃癌および大腸癌の治療ガイドライン」,「C型慢性肝炎に対する新規の治療法ならびに遺伝子多型による治療法の選択」,「自己免疫性胆膵疾患の治療」,「NOTES(natural orifice trans-lumenal endoscopic surgery)」が取り上げられている.いずれも現時点で最も注目されているホットな話題であり,特に若手の消化器科医師は是非にでも知っておきたい内容が満載されている.
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