胃と腸 図譜
NSAID起因性大腸病変
蔵原 晃一
1
,
松本 主之
2
,
川崎 啓祐
3
,
大城 由美
4
,
八尾 隆史
5
1松山赤十字病院胃腸センター
2九州大学大学院病態機能内科学
3松山赤十字病院胃腸センター
4松山赤十字病院病理部
5順天堂大学大学院人体病理病態学
pp.956-958
発行日 2011年5月25日
Published Date 2011/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102261
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1 概念,病態
非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drug ; NSAID)起因性大腸病変はNSAIDによって正常な大腸に惹起された粘膜傷害と定義されている.
本症の診断は,従来の薬剤性腸炎の診断基準に準拠し,大腸病変の確認,NSAIDの使用歴の確認,他疾患の除外,およびNSAIDの使用中止による病変の治癒軽快の確認による(Table 1).
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