追悼
追悼 望月孝規先生
滝澤 登一郎
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1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科分子病態検査学
pp.1552
発行日 2007年9月25日
Published Date 2007/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101204
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平成19年(2007年)4月4日に望月孝規先生はご逝去されました.享年80歳でした.ご子息の望月真先生によって病理解剖が施行され,陳旧性心筋梗塞を基盤に発生した新しい心筋梗塞による心不全が主な死因であることがわかりました.私は,昭和49年(1974年)3月に東京医科歯科大学医学部を卒業し,迷うことなく病理学専攻の大学院に進学しました.当時,森旦先生が東大病理学教室教授に転出された直後で,医科歯科大学医学部の第一病理学教室の教授は空席になっておりました.教授不在の病理学教室大学院に進学するに際して,私が最も尊敬していた解剖学教室助教授の三木成夫先生にご相談したところ,三木先生は,"望月君が来てくれれば君にとっては良いのだがね"とおっしゃいました.しかし,当時の私には望月先生についての情報はほとんどなく,三木先生のお考えを十分に理解することはできませんでした.ちなみに,元東京芸術大学教授の三木成夫先生,元東大総長の森旦先生,癌研究所名誉所長の菅野晴夫先生は望月孝規先生と東大医学部医学科の同期生です.
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