特集 消化管の拡大内視鏡観察2007
コラム
染色法のコツ―大腸
山野 泰穂
1
Hiro-o Yamano
1
1秋田赤十字病院消化器病センター
pp.807-808
発行日 2007年4月26日
Published Date 2007/4/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101088
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1. はじめに
通常内視鏡観察では,病変の凹凸や表面微細構造を視覚的に認識することが困難である.その理由は,ヒトの眼による観察は双眼であるために立体視することが可能であるのに対して,内視鏡では単眼による画像にて微細な変化を捉えられず平面的に見えることにある.この現象を補うものが色素内視鏡である.色素内視鏡には,インジゴカルミンに代表されるコントラスト法,クリスタルバイオレット(crystal violet,通称ピオクタニン),メチレンブルーによる染色法,そしてヨードを用いた反応法がある.
ここでは大腸におけるクリスタルバイオレットによる染色法のコツについて述べる.
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