特集 消化管の拡大内視鏡観察2007
コラム
インジゴカルミン撒布による拡大観察のコツ―大腸
岡 志郎
1
,
田中 信治
1
Shiro Oka
1
,
Shinji Tanaka
1
1広島大学病院光学医療診療部
pp.799-800
発行日 2007年4月26日
Published Date 2007/4/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101086
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1. はじめに
大腸腫瘍に対する拡大観察は,腫瘍・非腫瘍の鑑別,腫瘍の質的診断や深達度診断に有用であるが1)~3),正確なpit pattern診断を行うためには,より良い条件で観察することが重要である.最新の電子内視鏡は高画素であるためIIIL型やIV型などの大きなpitは通常観察のみで診断可能なこともあるが,より詳細なpit pattern診断には,色素法による拡大観察が必須である.特に,インジゴカルミン撒布によるコントラスト法は,その簡便さから,最も広く日常臨床で行われている.
本稿では,大腸病変に対するインジゴカルミン撒布による拡大観察のコツについて解説する.
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