Japanese
English
今月の主題 食道扁平上皮dysplasia―診断と取り扱いをめぐって
座談会
食道扁平上皮dysplasiaをめぐって―症例検討の結果をふまえて
Conversazione―Dysplasia in the Esophagcal Squamous Epithelium: Based on Conclusion of the Case Conference
幕内 博康
1
,
下田 忠和
2
,
柳澤 昭夫
3
,
味岡 洋一
4
,
大倉 康男
5
,
門馬 久美子
6
,
石黒 信吾
7
,
小山 恒男
8
Shingo Ishiguro
7
,
Tsuneo Oyama
8
1東海大学医学部外科
2国立がんセンター中央病院臨床検査部
3京都府立医科大学計量診断病理学
4新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野
5杏林大学医学部病理学
6東京都立駒込病院内視鏡科
7大阪府立成人病センター病理・細胞診断科
8佐久総合病院胃腸科
pp.219-238
発行日 2007年2月25日
Published Date 2007/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100957
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はじめに
石黒(司会) 本日はお忙しいところお集まりいただきまして大変ありがとうございます.本号では「食道扁平上皮dysplasiaの組織診断」ということで36病変をお寄せいただきまして,病理の先生方に鏡検していただきました.その結果を踏まえてこの座談会でディスカッションをするということになります.ご存じのように2000年のWHO(World Health Organization)でdysplasiaという言葉がintraepithelial neoplasia,つまり上皮内腫瘍がうたわれましたので,dysplasiaという言葉を不用意に使うことができなくなったという背景があります.「胃と腸」でも1996年,10年前に31巻6号「食道dysplasia―経過観察例の検討」でdysplasiaを取り上げて,本日と同じような形で症例検討をして,その後座談会をしましたが,そろそろdysplasiaも決着をある程度つけないといけないということで,今回の企画をしたわけです.特に最近,臨床側は非常に大きな進歩がありますので,臨床の先生方にもそのdysplasiaの定義,あるいは所見を述べていただきたいと思います.
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