消化管造影・内視鏡観察のコツ
〔消化管造影のコツ〕上部消化管造影の部位別造影法―食道上中部
小田 丈二
1
,
細井 董三
2
1東京都多摩がん検診センター消化器科
2霞ヶ浦成人病研究事業団
pp.1660-1667
発行日 2005年11月25日
Published Date 2005/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100260
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はじめに
近年,内視鏡検査機器の改良と診断技術の進歩に伴い,食道病変の診断にはもはや造影検査は必要としないというX線不要論がすっかり主流となり,食道病変に対して造影検査をしないで治療法の適応や術式の決定を行っている施設が増えている.しかし,造影検査は,内視鏡検査では得られない数多くの情報を提供してくれるものであり,互いの利点と欠点を知ることで,さらに診断能の向上が期待できることは言うまでもない.そこで,食道病変に対する造影検査の有用性,特に食道上中部の精密検査における撮影と読影の注意点,コツについて述べる.
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