今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報
治療の実際:薬物療法
小児超ハイリスク急性リンパ性白血病の化学療法
中畑 龍俊
1
,
石井 栄三郎
1
1信州大学医学部小児科
pp.652-656
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910114
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●支持療法や骨髄移植療法の進歩により,従来予後不良とされていた“ハイリスク”ALLに対しても,強力な化学療法が可能となり,必ずしも“ハイリスク”が“予後不良”を意味しなくなってきている.しかしながら,染色体転座型ALLなど,依然として予後不良な“超ハイリスク”群も存在するため,さらに成績向上をめざして,多くの多施設共同研究がなされている.
●筆者らの施設では,東京小児がん治療研究グループおよびAT研究会のプロトコールに従って治療しており,極めて予後不良と考えられる症例には積極的に骨髄移植を行っている.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.