増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
腫瘍マーカー
消化器系
CA 19-9
大倉 久直
1
1国立がんセンター中央病院薬物療法部
pp.456-457
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909897
- 有料閲覧
- 文献概要
検査の目的・意義
膵・胆道系および消化管癌の腫瘍マーカーとして,これらの癌が疑われる症例に補助診断法の一つとして用いられる.肝・胆・膵および婦人科の良性疾患に偽陽性は多いが,消化器癌での産生量が多く,AFP,CEAに次ぐ有用な腫瘍マーカーである.CA 19-9陽性癌では,血清値の変動が臨床経過のモニターに利用される.
日本人の約10%はLewis陰性者で,I型糖鎖からLea糖鎖がつくれず,sialyl Lewisa糖鎖もつくれない.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.