今月の主題 腫瘍マーカー
技術解説
CA 19-9
櫻林 郁之介
1
,
米沢 真佐子
2
Ikunosuke SAKURABAYASHI
1
,
Masako YONEZAWA
2
1自治医科大学臨床病理学教室
2東京スペシアルレファレンスラボラトリーRI部リサーチ課
pp.1033-1038
発行日 1984年9月15日
Published Date 1984/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912291
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CA 19-9は癌関連糖鎖抗原で,モノクローナル抗体によって識別される新しい腫瘍マーカーである.CA 19-9は消化器系癌において陽性を示すが,特に最も発見しにくい膵癌において高率(80〜95%)に陽性を示すため,臨床面での期待が大きい.また,健常者や非癌患者における陽性率の低さもCA 19-9の特徴である.
ここではモノクローナル抗体を用いたCA 19-9測定用ラジオイムノアッセイについて,その測定原理,測定方法,問題点および臨床的意義について述べてみたい.
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