増刊号 図解 診療基本手技 第2集
身体所見のとり方
女性器
伊藤 博之
1
1聖路加国際病院・産婦人科
pp.83-85
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909657
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女性器に対する診察(内診)は,通常,婦人科診察台(いわゆる内診台)上で軽い砕石位にて行うが,その成否のカギは,いかにして患者の理解,協力が得られるかにかかっている.実際の診察にあたっては,ほとんどの患者は(特に初診時では)緊張状態にあるので,どうすれば羞恥心を和らげ,リラックスさせられるかを考える.具体的には内診の際に,さりげない会話,例えば患者の特技・趣味(スポーツや音楽など)について,ちょっと一言,話を交えるだけでも急に打ちとけ,スムーズに診察できることを何度も経験している.さらに,診察に際し,患者に少しでも不快な思いをさせないための配慮も必要である(表1).
さらに,内診に必要な基本的な条件を一括して表2にあげる.
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