カラーグラフ Oncology Round・12
病期の進行した低分化肺癌
新井 栄一
1
,
清水 禎彦
2
,
金子 公一
3
,
片山 勲
1
1埼玉医科大学・第1病理
2埼玉医科大学・第2病理
3埼玉医科大学・第1外科
pp.1583-1587
発行日 1990年9月10日
Published Date 1990/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909595
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近年肺癌の増加は著しく,男性においては肝癌をぬき胃癌に次ぐ第2位,女性においても子宮癌・乳癌および肝癌・結腸癌を抑えて,胃癌に次ぐ第2位となっている.いずれ胃癌をぬいて,肺癌が全癌の中で死亡率第1位になるものと予測される.このため,定期検診による肺癌の早期発見への努力は続けられているものの,その成果は必ずしも芳しいものではなく,初診時すでに手術不可能の症例も少なくない.今回は,そのような症例を提示し,肺癌診療上の問題点にふれていくこととする.
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