今月の主題 内科臨床における“こころ”と“からだ”
臓器・疾患別にみた心身医療
機能性腹痛,慢性膵炎
神原 憲治
1
,
福永 幹彦
1
,
中井 吉英
1
1関西医科大学心療内科学講座
pp.2112-2114
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909194
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ポイント
機能性腹痛は機能性消化管障害の一つであり,心身両面からのアプローチが有効なことが多い.
機能性腹痛様の症状の場合には慢性膵炎の除外も必要である.
慢性膵炎は,器質的な消化器疾患のなかで心身医学的側面の大きい疾患であり,心身医学的側面としては,生活習慣・行動の歪み,アルコール依存,機能性消化管障害の合併,慢性疼痛,うつ状態の合併などが重要である.
機能性腹痛や慢性膵炎の患者に対して行動医学的アプローチが有効である.
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