増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
呼吸器薬
ケミカルメディエーター遊離抑制薬(インタール,リザベン)
平島 由香
1
,
中村 治
1
,
猪熊 茂子
2
1都立駒込病院薬剤科
2都立駒込病院アレルギー膠原病科
pp.169-172
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908997
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ケミカルメディエーター遊離抑制薬は,アレルゲンにより感作された肥満細胞からのケミカルメディエーターの遊離抑制によりアレルギー反応を抑制する薬剤である.気管支喘息,アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患に適応があり,抗ヒスタミン薬よりも抗コリン作用による症状(眠気,口渇)が少なく,副作用も軽微なものが多い.
気管支喘息の予防効果が認められるまでに2~4週間必要であり,急性期症状の改善には無効である.患者指導においては,予防的に使用する薬剤であること,自己判断による服薬中止をしないこと,発作時には適切な対応がとれるように指導する必要がある.
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