今月の主題 一般医も診なければならないB型・C型肝炎
その他,B型・C型肝炎で一般医も知っておくべき知識
HBVキャリアへのステロイド・免疫抑制剤投与は要注意
三浦 英明
1
,
山田 春木
1
1社会保険中央総合病院内科
pp.1758-1761
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908916
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ポイント
肝機能正常のHBVキャリアへ抗癌剤や免疫抑制剤を投与した後に,時として致死的な重症肝炎が惹起されることがあるが,これはHBVの再活性化(reactivation)が原因である.
reactivationの機序は,抗癌剤や免疫抑制剤によってHBV感染肝細胞が拡大した後に,薬剤の中止により再活性化したCTL(細胞傷害性Tリンパ球)がこの感染肝細胞を広範に破壊することによると考えられている.
HBVのreactivationに対しては,ラミブジンにより良好な治療成績が得られている.
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