今月の主題 内科医に必要な血管疾患診療の知識
慢性血管疾患の診療
下肢静脈瘤
安達 秀雄
1
1自治医科大学附属大宮医療センター心臓血管外科
pp.1562-1565
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908871
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ポイント
下肢静脈瘤は下肢の静脈が拡張・蛇行し,静脈瘤を形成するもので,静脈疾患のなかでは最も頻度が高い.
静脈弁の機能不全が原因で症状・所見が発症したものを一次性(原発性)静脈瘤といい,深部静脈血栓症などが関与して発症してきたものを二次性(続発性)静脈瘤と呼んでいる.外来でみられる大部分の下肢静脈瘤は一次性(原発性)静脈瘤である.大伏在静脈の弁不全が最も多い.
治療は大別して,弾性ストッキングによる保存治療,静脈硬化剤注入による硬化療法,ストリッピング手術(静脈抜去術)の3つに分けられる.それぞれを併用することも多い.最も確実な治療方法はストリッピング手術である.
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