今月の主題 内分泌疾患の拾い上げとマネジメント
内分泌疾患のマネジメント—一般医が対応できる疾患
亜急性甲状腺炎
山本 邦宏
1
1小山市民病院内科
pp.1300-1302
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908809
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ポイント
高熱と強い頸部痛を訴える症例では,必ず甲状腺の触診を行う心構えが必要である.
強い自発痛・圧痛を伴う硬い甲状腺腫瘤を触れる.
経過に伴い有痛性の硬結が他側に移動する(creeping現象).
炎症による甲状腺濾胞の崩壊により大量の甲状腺ホルモンが血中に漏出して,2週間〜3ヵ月間の一過性甲状腺中毒症がみられる.
炎症は自然緩解する(self-limiting).
疼痛・発熱などの症状の強い症例では副腎皮質ホルモン治療を行う.
血沈・CRPを指標として徐々に副腎皮質ホルモンを減量する.
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