今月の主題 腎・尿路系疾患を診る
腎・尿路系疾患へのアプローチ
健診で発見される腎・尿路系疾患
早野 恵子
1
1熊本大学医学部附属病院総合診療部
pp.1806-1808
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908427
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日本では,学校検尿の制度(「学校保健法」,1974年より実施)1)が確立され,職場健診,地域健診や妊婦健診(母子手帳)における検尿も普及しており,人間ドックでは超音波検査が必須の検査項目となっている.
検尿検査は侵襲がなく安価で反復が容易なので,記録が保存され利用されるならば,腎疾患の早期診断のみならず発症時期・発症形式推定の情報源としても有用であると思われる.一方,偽陽性,偽陰性率など検尿検査の限界を評価したうえで,発見された有所見者に対する適切な事後措置や経過観察を行い,無用な不安を与えないことも大切である.
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