今月の主題 臨床に活かす免疫学
疾患理解のために—これだけはおぼえておきたい免疫応答メカニズム
血管炎における好中球の役割
神谷 康司
1
,
有村 義宏
2
,
中林 公正
2
1西東京警察病院内科
2杏林大学医学部第1内科
pp.975-977
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908168
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
抗好中球細胞質抗体(ANCA)の代表は,MPO-ANCAとPR 3-ANCAである.
PR 3-ANCAはWegener肉芽腫症に特異性が高く,MPO-ANCAは顕微鏡的多発血管炎(MPA),Churg-Strauss症候群,特発性壊死性半月体形成性腎炎などに陽性例が多い.
ANCAはサイトカインの存在のもとで好中球を過剰活性化し,壊死性血管炎をもたらす.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.