今月の主題 高血圧の診療—新しい話題
合併症を伴う高血圧—個別治療の実際
脳血管障害
北川 一夫
1
,
松本 昌泰
1
,
堀 正二
1
1大阪大学大学院病態情報内科学
pp.418-421
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907388
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●脳卒中急性期には,脳循環自動調節能が障害されている.
●脳梗塞急性期には,原則として降圧療法を行わない.
●脳出血急性期には,治療前の血圧値の80%,もしくは収縮期血圧160mmHgをめどに降圧する.
●慢性期脳卒中の再発予防には,収縮期血圧130mmHg,拡張期血圧85mmHg未満の正常血圧値を目標にゆっくり降圧する.
●脳血管障害急性期の降圧には,ジルチアゼム,ニカルジピンの微量点滴静注,慢性期の降圧治療には各種の経口降圧剤を用いる.
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